急速な好況とレーガン再選
83年、アメリカの景気は劇的に改善に向かいます。
力強い上昇の背景にあったのは住宅と設備投資。
自動車など耐久消費財の売れ行きも伸びました。
金利低下と減税の効果が十分に発揮されたといえるでしょう。
そして失業率と物価は低めで安定しました。
レーガン大統領はこうした好循環に支えられて84年に再選されます。
「アメリカは立ち直った」と唱える共和党に対し、民主党はほとんど付け入るスキがなかったと言ってもいいでしょう。
僅かにカゲリと見倣されたのが、「双子の赤字」の増大でした。
再選以降のレーガノミックスは88年選挙に至るまで物価、失業など景気面で成功する一方、通商と財政は慢性疾患に悩まされます。
また景気対策もファイン・チューニング(微調整)と称せられたポルカーFRB議長の手腕によるところが大きく、レーガノミックス本来の理論が成功したわけではありません。