株式市場に当局介入 4
「しかし、この先いくら保守派の力が強くなっても、経済が自由化に向かうことを止あることは不可能でしょう」。
・・・政府の強い指導と管理の下で始まった上海・浦東開発。
計画経済をめざす政府と市場経済を求める市民の間には、株をめぐって大きな溝ができはじめています。
計画経済と市場経済を結びつけた新しい経済システムの確立は可能なのか、上海はその行方を占う実験の場なのです。
「わが国は特色ある道を歩んできたからこそ世界の東方に社会主義・中国を毅然とそびえ立たせてきた。」
・・・李首相(当時)は1991年の全国人民代表大会で胸をはってこう宣言しました。
ユーラシア大陸の反対側で政治・経済両面にわたって開放を急いだ結果、混迷の度合いを強めているソ連(当時)・東欧の苦悩ぶりを見据えた上で、中国独自の道にあらためて自信のほどを示したのです。
冷戦後、そして湾岸戦争後の激動の世界・・・。
この時代、アジアの安定と平和に果たす中国の役割と影響力は大きなものでした。
そして中国共産党に対して、特色ある社会主義の道とは何なのか・・・
そしてそれは実現可能なのか・・・
そして中国はこの独自の道で混沌の時代をどう切り開いていくことが出来るのか・・・
それは、逆に世界の潮流から取り残されていく危険性をはらんでいるのではないか、と誰もが感じていました。
そしてその通りになったのです。